2013年6月9日日曜日

野上三郎 アルトギター 修理調整 Part3

 http://asakurakobo.blogspot.jp/2013/06/part2.html こちらの続きです。
肩の割れを接着しているところです。最小限で接着のみです。
 指板を接着するのですが、このギターは仕込み角度が悪く、そのまま指板を接着した場合、サドルを命一杯下げても、弦高が高すぎになってしまいます。そこで、ドイツ式なのでネックリセットしたいところですが、ここはエボニーか、マホガニーの薄板を敷くことにしました。
相談の結果、 マホガニーを選びました。
 ハイポジションは、セミレイズドフィンガーボードに見えなくもないです・・・
 接着後、指板調整。指板に割れが何箇所かありましたが、埋めておきました。
 フレットを打って、仕上げたところです。フレットの端を丸くするのですが、うまく写真に撮れません。
 19フレットは、足を切っておくと綺麗に見えるとおもいます。この写真では見えませんね・・・
 サドルです。弦高が高かったのでしょう、命一杯下げてあります。そしてブカブカです。
 紙で調整しておりましたが、ここは少し溝を均してサドル交換もしました。

 きっちり入っています。そしてサドルも少し出すことが出来ました。
 指板横は、最小限で塗装などはしておりません。
弦高調整、アルトギター用の弦を張って、ナット溝を成型して完成です。
このアルトギターは、岩手県を中心にライブ活動しております、ツジヤマガク様の所有です。

ツジヤマガク様のブログはこちら
http://gakugakugaku.jugem.jp/

こちらは、ツジヤマウクレレ教室です。
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野上アルトギター修理記事
http://asakurakobo.blogspot.jp/2013/06/part2.html ←パート2
http://asakurakobo.blogspot.jp/2013/05/part.html ←パート1


修理のご依頼どうもありがとうございました。

朝倉宏泰

2013年6月3日月曜日

野上三郎 アルトギター 修理調整 Part2

 http://asakurakobo.blogspot.jp/2013/05/part.html こちらの続きです。
 ブレーシング横にマスキングテープを貼り、すべてのブレーシングを接着します。
 奥のほうのブレーシング接着は、写真がうまく取れませんでした。外からも軽くクランプします。
裏板のアールに注意します。
 表板の割れです。段差がついてしまっています。割れの接着と、裏から当て木しました。
 クランプしている内部の画像
 外側・・・
 1枚目貼れました。
 2枚目です。

 2枚目の接着、ズレルことなく貼ることができました。
こちらは、裏板の剥がれです。1番外側の黄色いパーフリングとバインディングの間が浮いています。中からヘラを入れてみたら、案の定ライニングも外れていましたので接着します。
 白く見えるのがボンドです。横板の開きがなかったので、上下のクランプだけで済みました。
 接着中です。
 こちらは、指板をはがしたところです。

 野上ギターはドイツ式でした。
まだ続きます。よろしくお願いいたします。

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